Nano Banana 2.1とは​──文字入り画像の​改善と、​料金・​使い分けを​解説

Nano Banana 2.1は文字入り画像や連続編集の改善をうたうGoogleの画像モデル。画像出力単価は旧2の半額だが、入力単価は上がる。販促物への使い道、Pro・Liteとの料金比較、10月29日終了予定の旧APIからの移行を公式資料で整理する。

甲斐ショウジ甲斐ショウジ
CAG主宰/合同会社ATK CAIO(最高AI責任者)
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技術Nano Banana 2.1とは──文字入り画像の改善と、料金・使い分けを解説

Googleは2026年10月6日、画像生成・編集モデル「Nano Banana 2.1」をGemini APIで正式提供した。Googleは、画像内の文字や図表の配置、指示への忠実さ、会話を重ねたときの人物の一貫性が改善したと説明している。[1][2]

販促バナーや商品画像を作る人にとって、注目したいのは文字を載せた画像の作りやすさと、修正を重ねるときの扱いやすさだ。料金も変わった。旧Nano Banana 2に比べ、画像の出力単価は半額になった一方、入力単価は3倍になっている。作る枚数と修正の仕方によって、費用の変化は異なる。[3]

何が改善したのか、どんな制作に使えそうか、Pro・Liteとの使い分け、旧モデルから切り替える際の確認点を整理する。この記事は2026-10-07時点のGoogle公式資料に基づく解説であり、CAGによる画像品質・生成速度・日本語の正確さの実測は行っていない。

商品写真から正方形の販促物と横長バナーへ展開する、架空の制作画面
商品写真から販促物へ展開する制作案。Codexの画像生成機能で作成した情景イメージで、Nano Banana 2.1の実画面・出力例ではありません。

01 Nano Banana 2.1とは​何か

文章・参照写真掲載文言と元画像作りたい形を指定Nano Banana 2.1画像を生成・編集会話で修正を指示画像・編集結果販促物・商品画像原稿と実物を照合Gemini APIで正式提供:2026-10-06文章・参照写真掲載文言と元画像で、作りたい形を指定Nano Banana 2.1画像を生成・編集。会話で修正を指示画像・編集結果販促物を、原稿と実物に照らして確認正式提供:2026-10-06/Gemini API
公式の機能説明を制作の流れに整理。モデル名は gemini-nano-banana-2.1。用途は提案で、実行結果ではありません。

Nano Banana 2.1は、文章から画像を作り、画像を渡して修正を指示できるGoogleのモデルだ。APIで指定する正式な名前は gemini-nano-banana-2.1。旧Nano Banana 2の後継にあたり、Googleは速度と費用効率を重視する画像制作の主力として位置づけている。[1][2]

たとえば商品写真を渡して背景を変える、説明文から図解を作る、できた画像の配置を会話で直す、といった用途が考えられる。以下の制作例は、公式の機能説明を踏まえた用途の提案だ。

試す入口として、公式ページにはGoogle AI Studioへのリンクがある。AI Studioはブラウザからモデルを試せる開発者向けの画面で、日本も提供地域に含まれている。[3][4]

APIは、自社のアプリや業務ツールからAIを呼び出す窓口のこと。この記事の単価と旧モデルの終了日はGemini APIの情報だ。GeminiアプリやFlowで使う場合は、各サービスの利用枠と料金を確認する必要がある。

02 文字入り画像・図解の​改善点

01文言を決める商品名・日付・金額02配置を指定見出し・商品・余白03画像を生成確定原稿を渡す04原稿と照合一文字ずつ確認改善の説明と、日本語が正しいかの確認は別工程。01文言を決める商品名・日付・金額02配置を指定見出し・商品・余白03画像を生成確定原稿を渡す04原稿と照合一文字ずつ確認改善の説明と、正誤確認は別工程。商品名・日付・金額・単位を照合する。
先に文章を作る方法はGoogleの画像生成ガイドによるもの。配置と照合の手順はCAGの制作案です。

Googleが挙げる改善の一つは、画像内の文字の描画と、情報を図に配置する精度だ。販促物なら見出しや価格、図解ならラベルと矢印の位置が読みやすさを左右する。文字を入れる工程にも、今回の更新は関わっている。[2]

日本語で試す際、公式の画像生成ガイドは日本語を推奨言語に含めている。また、画像に文字を入れるときは、先に文章を作り、その文章を使った画像を依頼する方法を勧めている。[5]

たとえば、掲載文言を先に「秋の新商品」「10月限定」「税込1,980円」と確定させ、その後で次のように依頼する。これは未実行の指示例だ。

正方形の販促画像を作ってください。掲載する文字は「秋の新商品」「10月限定」「税込1,980円」です。商品写真を中央、見出しを上、価格を下に配置し、文字の周囲には余白を設けてください。

生成後は、確定した原稿と画像を照合する。特に商品名、日付、金額、単位は、一文字違うだけで掲載内容が変わる。文字の改善はGoogleの説明であり、日本語の誤字がなくなる保証ではない。本文原稿と画像を別々に確認できる状態で作ると、修正箇所を見つけやすい。

03 商品画像と​連続編集への​使い道

参照写真白い背景使用場面横長展開変える:背景・配置 / 照合する:商品の形・色・表記同じ参照写真商品の形・色・表記を照合するための基準に白い背景:商品説明用使用場面:食卓などのイメージ横長展開:キャンペーン用制作案。完全な再現を保証する図ではない。
商品の背景と配置を変える用途の提案。図のボトルは模式図で、モデルの実出力ではありません。

商品画像の制作では、背景や光を変えたい一方、商品の形、色、ラベルは保ちたい。Nano Banana 2.1のモデル説明には、複数の参照画像を組み合わせる機能と、会話を重ねた際の人物の一貫性の改善が記載されている。[2]

用途として考えられるのは、同じ商品の背景を用途別に作り分けることだ。商品写真を参照として渡し、「白い背景の商品説明用」「食卓に置いた使用イメージ」「横長のキャンペーン用」と展開する。商品を別々に描き直すより、同じ参照写真を起点にした方が、照合の基準を持ちやすい。

修正の指示でも、変える場所を具体的にする。「もっと良くして」より、「商品のラベルと形は保ち、背景だけ明るい木目に変える」と伝える方が、意図と出力の差を確認しやすい。

人物を使う販促物なら、同じ登場人物を複数の場面に配置する用途も考えられる。ただし、一貫性の改善と、商品や人物の完全な再現は別の評価項目だ。実物を販売する商品画像では、参照写真と生成画像を並べ、形状・色・表記が変わっていないかを確認してから採用したい。

同じ商品を参照し、背景と横長の配置を変える架空の画像編集画面
参照写真を基準に、背景と配置を変える制作案。Codexの画像生成機能によるイメージで、Nano Banana 2.1の実出力や再現性の実測ではありません。

04 横長バナーの​改善点

横長の比率を、掲載先から決める4:18:1出力サイズの区分1K(既定)2K / 4K0.5Kは非対応細長い比率の不具合修正:2K・4K対象:1:4 / 4:1 / 1:8 / 8:1実際の画像寸法は、解像度と比率で変わる。掲載先の比率を先に決める4:18:11K(既定)/ 2K / 4K2.1では0.5K出力は非対応不具合修正は2K・4K。縦長1:4・1:8も修正対象。
矩形は4:1・8:1を正しい比率で表示。Google公式の仕様・修正対象を整理(2026-10-07時点)。

Nano Banana 2.1は1K・2K・4Kの出力に対応し、既定は1K。公式のモデル説明では、細長い縦横比を2K・4Kで生成した際に生じる、画像がタイル状に分かれる不具合を修正したとしている。対象として挙げられているのは、1:4、4:1、1:8、8:1だ。[2]

1K・2K・4Kは画像の出力サイズの区分で、縦横の比率によって実際の寸法は変わる。[5]

これらは、縦長の掲示物や横長の帯状バナーを考える際に関わる比率だ。完成後に通常の画像を大きく切り抜く方法では、商品や見出しが切れることがある。制作案としては、最初から掲載先の比率を指定し、必要な文字と商品をどこに置くか伝える使い方が考えられる。

解像度を上げる際は、掲載先の必要サイズを先に確認する。4Kで生成するほど費用も増えるため、Web上の小さな表示と、大きく使う画像では選び方が変わる。印刷物に使う場合も、出力画像の実際の寸法と印刷条件を確認したい。

旧Nano Banana 2から移る人は、2.1には0.5K出力がない点にも注意が必要だ。小さな画像を作る設定を、そのまま引き継げるとは限らない。[5]

05 料金と​Pro・Liteとの​使い分け

通常処理・100万トークンあたり(米ドル)画像の出力旧22.1$60.00$30.00入力旧22.1$0.50$1.50テキスト・思考の出力旧22.1$3.00$7.50通常処理・100万トークンあたり米ドル/項目ごとに比べる画像の出力旧22.1$60.00$30.00入力旧22.1$0.50$1.50テキスト・思考の出力旧22.1$3.00$7.50
バーの長さは各項目内で旧2と2.1を比較。項目間の長さは共通尺度ではありません。総費用にはそれぞれの使用量が必要です(2026-10-07時点)。

以下は2026-10-07時点のGemini APIの通常処理料金で、米ドル表示。入力は指示文や参照画像、出力は生成した画像やテキストを指す。トークンは、文章や画像をAIが処理する際の量を数える単位だ。[3]

課金される部分 旧Nano Banana 2 Nano Banana 2.1
入力・100万トークンあたり $0.50 $1.50
テキスト・思考の出力・100万トークンあたり $3.00 $7.50
画像の出力・100万トークンあたり $60.00 $30.00

横にスクロールして、旧2と2.1の料金を比較できます。

画像を出力する部分は半額だが、入力は3倍、テキスト・思考の出力は2.5倍になっている。「1回の生成にかかった総額」を比べるには、それぞれの使用量が必要になる。

2.1の画像出力部分について、公式料金表は次の1枚あたりの換算を示している。[3]

出力解像度 通常処理・画像出力1枚分
1K $0.0336
2K $0.0504
4K $0.0756

たとえば1K画像を100枚出すと、画像出力部分だけの計算は$3.36になる。これは単価を掛けた試算で、請求額の実測ではない。指示文や参照画像の入力、テキスト・思考の出力、検索を使う場合の課金、作り直しの回数は別に数える。

では、Nano Banana ProやLiteとはどう使い分けるか。Googleによる位置づけと、共通して比較できる1K画像の出力料金を並べる。[3][6][7]

モデル Googleの位置づけ・想定用途 通常処理・1K画像出力1枚分
Nano Banana 2.1 費用効率を重視した画像生成・会話による編集 $0.0336
Nano Banana Pro 複雑なグラフィック、商品モック、精密な制作制御 $0.134
Nano Banana 2 Lite 速度を重視した生成・編集。出力は1K $0.0336

2.1とLiteは、1K画像の出力料金が同額だ。一方、入力は100万トークンあたりLiteが$0.25、2.1が$1.50。画像出力の値段だけで一方を選ぶより、必要な解像度、参照写真を使った編集、修正の回数を含め、実際に作りたい販促物で比べたい。上の表はGoogleの料金と想定用途を整理したものだ。

06 旧モデルからの​切り​替え

2026-10-062.1 正式提供gemini-nano-banana-2.12026-10-29旧2のAPI 終了予定gemini-3.1-flash-image確認 01モデル名呼び出し先を確認確認 02解像度・費用0.5Kの設定を確認確認 03出力・保存処理原稿・商品と照合生成結果の保存まで確かめて、日々の制作へ。2026-10-062.1 正式提供gemini-nano-banana-2.12026-10-29旧2のAPI 終了予定gemini-3.1-flash-image切り替え時の確認01 指定しているモデル名02 解像度・0.5K設定・費用03 画像の照合と保存処理
旧2の指定APIモデルの終了予定です。Geminiアプリなどの利用枠とは別の情報(2026-10-07時点)。

今回の更新は、旧モデルを使う業務ツールにも関わる。Googleの更新履歴と廃止予定表は、旧Nano Banana 2のAPIモデル gemini-3.1-flash-image を2026年10月29日に終了予定とし、移行先に gemini-nano-banana-2.1 を指定している。[1][8]

自社のツールや外注した画像生成機能を使っているなら、まず担当者に「現在指定しているモデル名」を確認する。画面に表示されるサービス名だけでは、内部でどのAPIモデルを使っているかは分からない。ここでいう終了予定は、上記のAPIモデルに対するものだ。

切り替え時は、モデル名に加え、旧2で0.5Kを指定していないか、解像度を変更した後の費用はどうなるかを確認する。続いて、普段使う指示と参照写真で、文字・商品ラベル・背景・修正後の一貫性を照合する。APIを組み込んでいる場合は、生成結果を保存する処理まで動くことを確かめてから、日々の制作へ戻す。[5]

新しく試す人なら、作りたい販促物を一つ選び、掲載文言と元の商品写真を確定させるところから始められる。その一件について、掲載できる品質にするまでの修正回数と総費用を記録すると、自分の制作に合うモデルを判断しやすい。

出典・確認範囲

以下はすべてGoogleの一次資料。料金・仕様・終了予定は2026-10-07時点。

  1. Gemini API Release notes:October 6, 2026。Nano Banana 2.1の正式提供、旧Nano Banana 2の終了予定。
  2. Gemini Nano Banana 2.1:公式モデル説明。更新内容、解像度、細長い縦横比での不具合修正、参照画像・連続編集。
  3. Gemini Developer API pricing。通常処理の入力・出力単価、画像1枚分への換算、Pro・Liteとの料金比較。
  4. Available regions for Google AI Studio and Gemini API。日本を提供地域として掲載。
  5. Image generation with Gemini:公式ガイド。推奨言語、文字を先に作る方法、解像度の対応範囲。
  6. Gemini 3 Pro Image:公式モデル説明。複雑なデザインや商品モック向けという位置づけ。
  7. Gemini 3.1 Flash Lite Image:公式モデル説明。速度・費用効率を重視する位置づけと1K出力。
  8. Gemini deprecations。旧Nano Banana 2のAPIモデルの終了予定と推奨移行先。

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