ChatGPTの​Intelligent UIとは​──回答が​「操作できる​画面」に​変わる

ChatGPTの回答を、条件を変えながら比較・計算できる画面として使うための機能です。仕事での活用例と無料プランを含む提供条件、試せる依頼文を紹介します。

甲斐ショウジ甲斐ショウジ
CAG主宰/合同会社ATK CAIO(最高AI責任者)
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技術ChatGPTのIntelligent UIとは──回答が「操作できる画面」に変わる

OpenAIは2026年10月7日、ChatGPTに「Intelligent UI」を導入すると発表した。文章に加えて、図、ボタン、入力フォームなどを組み合わせ、会話の中で操作できる回答を作る機能だ。[1]

仕事で試すなら、条件を変えながら比べたいもの、計算したいもの、流れを理解したいものが入口になる。たとえば見積りを並べ、利用件数を変えたときの費用を確かめる。そうした使い方を、ChatGPTへの依頼として考えられる。

この記事では、①何が変わるのか、②仕事での活用例、③画面が表示される仕組み、④無料プランを含む提供条件、⑤最初に試す入力例を整理する。機能・提供条件は2026-10-09時点の公式資料に基づく。業務例はCAGによる提案で、Intelligent UIの実機検証は行っていない。

会話内で二つの案を比較し入力条件を変更する架空の操作画面
会話内で比較・入力する使い方を表すAI生成イメージ。ChatGPTの実画面やIntelligent UIの生成結果ではありません。

01 ChatGPTの​Intelligent UIで​何が​変わる?

文章、比較、入力欄、図解を質問に応じて組み合わせる説明のための図解。ChatGPTの実画面や実行結果ではありません。説明を読む文章の回答情報を整理内容を理解条件を変えて確かめる比較A / B入力件数図解分岐質問に合わせて回答の形を選ぶ文章、比較、入力欄、図解を質問に応じて組み合わせる説明のための図解。ChatGPTの実画面や実行結果ではありません。説明を読む文章で情報を整理する条件を変えて確かめる比較入力図解A / B件数分岐
Intelligent UIの機能を説明する模式図。回答形式は質問に応じて選ばれます。

UIは「ユーザーインターフェース」の略で、人がソフトを使うための画面や操作部分を指す。入力欄、選択ボタン、グラフなどがそれにあたる。

Intelligent UIでは、ChatGPTが質問に応じて、文章、図、操作できる部品を組み合わせる。公式発表には、図表やフォーム、会話内で使う計算機などが挙げられている。[1]

たとえば、複数の候補を比べたい人には横に並んだ比較が役立つ。仕組みを理解したい人には、部分を選んで説明を読める図が役立つ。条件を変えたときの結果を知りたい人には、数字を入力する欄が役立つ。

何を知りたいかに合わせて、回答の見せ方も変わるのが今回の特徴だ。ただし、すべての回答に操作画面が付くわけではない。形式はChatGPTが選び、短い文章が適していれば文章で答える。[2]

公式の例は、自転車の構造、学習用の図解、割り勘の計算機など身近な題材が中心だ。ここから仕事に応用するなら、画面にしたい対象と、変えて確かめたい条件を具体的に伝えると用途を考えやすい。[1]

02 仕事で​使うなら​「比較・計算・説明」の​3つ

比較、計算、説明の三つの業務活用案説明のための図解。ChatGPTの実画面や実行結果ではありません。比較条件を並べる見積りの項目をそろえる計算条件を動かす利用件数と総額を比べる説明流れをたどる工程と担当者を確認する比較、計算、説明の三つの業務活用案説明のための図解。ChatGPTの実画面や実行結果ではありません。比較条件を並べる見積りの項目をそろえる計算条件を動かす利用件数と総額を比べる説明流れをたどる工程と担当者を確認する
業務での使い方を表す提案の図解。Intelligent UIの実機検証結果ではありません。

以下は、公式の機能説明から考えた業務での活用案だ。実際の生成結果や、精度を測った事例ではない。

比較する──見積りの条件をそろえる

サービスの見積りを比べるとき、初期費用が安い案と、毎月の費用が安い案が混ざっていることがある。対象業務や含まれるサポートも違えば、金額だけでは決めにくい。

そこで、架空の見積りを渡し、「初期費用・月額・従量料金・対象範囲」を同じ順で並べるよう頼む。入力できる画面を作るなら、利用件数や利用月数を変えたときの総額も見られる形を指定する。

確認したいのは、単純に安い案ではなく、自分たちの使い方で費用がどう動くかだ。サポートの範囲など、金額に置き換えにくい違いも別の欄に残しておく。

計算する──一つの条件を動かして試算する

新しい商品やサービスを考えるとき、販売数の見込みを一つに決めてしまうと、その数字が外れた場合を検討しにくい。

「固定費、単価、一件あたりの費用を入力し、販売数を変えたときの結果を表示する画面」を依頼する、という使い方が考えられる。少なめ・標準・多めの想定を同じ計算式で比べれば、どの条件が判断に効いているかを探しやすい。

数字を動かす対象は一つから始める。販売数も単価も費用も同時に変えると、結果が動いた理由を追いにくくなるからだ。

説明する──業務の分岐をたどる

社内の業務説明には、「通常はこの担当者へ、例外なら別の窓口へ」といった分岐がある。文章だけで伝えると、読む人が自分で流れを組み立てなければならない。

確定済みの手順を渡して、工程を選ぶと担当者や次の作業を読める図を依頼する。新人向けの説明や、部署をまたぐ作業の確認に使う案だ。

その際は、通常の流れだけでなく、差し戻し、担当者が不在の場合、判断材料が足りない場合も原文に含める。画面に載せる内容の正しさは、説明の元になる手順から確かめる。

工程を選ぶと担当作業の説明を読める架空の業務図
業務の流れをたどる用途を表すAI生成イメージ。実際に生成・操作した画面ではありません。

03 画面が​少しずつ​表示される​仕組み

質問から画面の組み立て、順次表示、操作までの流れ説明のための図解。ChatGPTの実画面や実行結果ではありません。01質問する目的と条件を伝える02部品を選ぶ文章・図・入力欄03順次表示出来た部分から04操作する条件や表示を変える質問から画面の組み立て、順次表示、操作までの流れ説明のための図解。ChatGPTの実画面や実行結果ではありません。01質問する目的と条件を伝える02部品を選ぶ文章・図・入力欄03順次表示出来た部分から04操作する条件や表示を変える
公式説明に基づく流れの模式図。アニメーションは処理速度を示すものではありません。

OpenAIの説明では、Intelligent UIは用意された画面部品のライブラリを使う。AIが質問に合う部品や並べ方を選び、生成中に処理する仕組みで、出来た部分から表示していく。[1]

利用者の側から見ると、流れは次のようになる。

質問する → 回答に合う部品が組み合わされる → 出来た部分から表示される → 表示された部分を使う

たとえば比較の目的であれば、左右に並べる、共通する項目をそろえる、変更できる条件を近くに置く、といった構成が使いやすさに関わる。単に図を加えるだけでなく、何を見て判断するかに沿って画面を組むことが必要になる。

依頼する側も、「きれいな画面を作って」より、「どの条件を変えて、何を判断したいか」を伝えると目的が明確になる。

なお、今回の更新では、GPT-6が考えたりツールを使ったりしている途中から回答を始め、続きの情報を加える動作も導入された。画面部品の表示と、回答を早く読み始められる動作は、それぞれ公式に説明されている。[2]

04 無料でも​使える?​対象プランと​利用条件

契約のProと推論のProを区別する説明のための図解。ChatGPTの実画面や実行結果ではありません。契約プラン:Pro利用権の区分推論の選択肢は別に確認するInstant 〜 Extra HighIntelligent UI 対応推論選択:ProGPT-6 AstraIntelligent UI 非対応契約のProと推論のProを区別する説明のための図解。ChatGPTの実画面や実行結果ではありません。契約プラン:Pro推論の選択肢は別に確認Instant 〜 Extra HighIntelligent UI 対応推論選択:ProGPT-6 AstraIntelligent UI 非対応
2026-10-09時点の公式条件。契約プラン名と推論の選択肢を区別します。

2026-10-09時点の公式案内では、Intelligent UIを備えたGPT-6はChatGPTのChatタブで提供される。次の表は、発表された展開開始日と利用条件だ。全アカウントへの提供完了を示すものではない。[3]

対象プラン Chatで使われるモデル 展開開始日・条件
Free・Go GPT-6 Luna 2026-10-08から世界全体へ順次拡大
Plus・Pro GPT-6 Sol 2026-10-07から世界全体へ順次展開
Business GPT-6 Sol 2026-10-07から。ワークスペースへのアクセスと対応クライアントが条件
Enterprise GPT-6 Sol 2026-10-07から。管理者設定、ワークスペースと役割ごとの権限が適用

Businessについては、公式の専用更新履歴でもアクセス条件と対応クライアントに依存すると説明されている。Enterpriseでは、既存のGPT-6 Solのアクセス設定を使い、管理者が利用を無効にできる。[4][5]

もう一つ区別したいのが、**契約プランの「Pro」と、推論の選択肢の「Pro」**だ。推論は、AIが回答を考える処理を指す。

Intelligent UIはInstantからExtra Highまでに対応する。一方、推論の選択肢としてのProはGPT-6 Astraを使い、Intelligent UIには対応しない。Proプランを契約していても、どの選択肢を使うかで対応が変わる。[3]

また、この更新はChatの機能だ。同じ発表で、WorkやCodexを動かすモデルが変更されるわけではない。Chat、Work、Codexの名前をひとまとめにせず、使う場所と選択肢を確認すると混乱を減らせる。[2]

05 最初に​試すなら、​小さな​比較や​試算から

架空の料金プランA案とB案は400件で月間総額が同額になる説明のための図解。ChatGPTの実画面や実行結果ではありません。月間費用(円)A案B案06万12万04001000月の利用件数400件で両案 50,000円架空の料金プランA案とB案は400件で月間総額が同額になる説明のための図解。ChatGPTの実画面や実行結果ではありません。月間費用(円)A案B案06万12万04001000月の利用件数400件で両案 50,000円
本文の架空条件による算術図。A案=シアン、B案=ゴールド。実サービスの料金やIntelligent UIの生成結果ではありません。

入口には、計算式が短く、手元でも答えを確かめられる題材が向いている。たとえば、二つの架空サービスの月間費用を比べる。

ここでは、A案を「月額10,000円+一件100円」、B案を「月額30,000円+一件50円」とする。いずれも税抜きで、初期費用やその他の費用はない、という仮定だ。

次の依頼文は、そのまま試すための提案として使える。

次の架空の料金プランを比べる、操作できる比較画面を作ってください。

A案:月額10,000円+利用一件あたり100円
B案:月額30,000円+利用一件あたり50円

すべて税抜きです。初期費用とその他の費用はありません。
月の利用件数を0〜1,000件の整数で変更できる入力欄を設け、
両案の月間総額、費用差、どちらが安いかを表示してください。
同額の場合は「同額」と表示してください。

計算式と前提条件を画面に残してください。
入力欄の初期値は100件とし、100件・400件・600件の比較表も付けてください。
日本語、金額は円表示でお願いします。

この仮定での費用は、次の式で求められる。

  • A案の月間総額=10,000円+100円×利用件数
  • B案の月間総額=30,000円+50円×利用件数
月の利用件数 A案 B案 比較結果
100件 20,000円 35,000円 A案が15,000円安い
400件 50,000円 50,000円 同額
600件 70,000円 60,000円 B案が10,000円安い

横にスクロールして、両案の費用を比較できます。

400件で同額になるので、入力をその前後に動かせば、安い案が切り替わる位置を確かめられる。これは仮定した料金を式に代入した算術結果で、Intelligent UIが生成した画面の実測値ではない。

試した画面では、この表と表示結果が一致するか、件数を変えたときに両方の総額が更新されるか、同額の扱いが正しいかを見る。文章の説明が合っているかと、操作したときの結果が合っているかを、両方確かめる。

実際の見積りに進むときは、初期費用、最低利用額、対象期間、税の扱いなどを追加する。最初から項目を増やしすぎず、必要な条件を一つずつ足せば、計算のどこが変わったかを追いやすい。

小さな試算が役立ったら、「この画面を、誰が、どの場面で使うか」も考えてみる。一人の検討に使う場合と、複数の担当者で同じ結果を残し、承認まで進める場合では、必要な仕組みが違う。後者では保存、共有範囲、承認記録なども含めて設計する。

まずは、普段ChatGPTに聞いている比較や計算に、「入力条件を変えて確かめられる画面にして」と付け加えてみる。その結果が判断に役立つかを、小さな題材で確かめるところから始められる。

出典・確認範囲

  1. OpenAI「GPT-6 and Intelligent UI for everyone」(2026-10-07発表、2026-10-09確認)。機能の概要、公式の利用例、画面部品と生成途中からの表示。https://openai.com/index/gpt-6-for-everyone/
  2. OpenAI Help Center「ChatGPT release notes」2026-10-07項目(2026-10-09確認)。回答形式の自動選択、回答中の追加情報、ChatとWork・Codexの区別。https://help.openai.com/en/articles/6825453-chatgpt-release-notes
  3. OpenAI「Release notes」2026-10-07「GPT-6 and Intelligent UI in ChatGPT」(2026-10-09確認)。対象プラン、モデル、展開開始日、Instant〜Extra High対応とPro推論の非対応。https://openai.com/products/release-notes/
  4. OpenAI Help Center「ChatGPT Business release notes」2026-10-07項目(2026-10-09確認)。Businessのアクセス条件、対応クライアント。https://help.openai.com/en/articles/11391654-chatgpt-business-release-notes
  5. OpenAI Help Center「ChatGPT Enterprise and Edu release notes」2026-10-07「GPT-6 and Intelligent UI in Enterprise Chat」(2026-10-09確認)。Enterpriseの管理者設定と権限。https://help.openai.com/en/articles/10128477-chatgpt-enterprise-and-edu-release-notes

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