ChatGPTの音声アップロードは、録音ファイルを会話に添付し、文字起こしや要約、内容への質問に使える機能です。OpenAIは2026年10月6日のリリースノートで発表しました。会議録音から決定事項・担当者・期限を整理した議事録の下書きを作れます。[1]
この記事では、2026年10月12日時点の利用条件、音声を添付する手順、架空会議を使ったデモ、コピーして使えるプロンプト、共有前の確認方法を紹介します。

01 ChatGPTの音声アップロードでできること
手元の録音を添付して、会議の要点を短くまとめたり、決まったことを抜き出したりできます。最初の回答を読んでから「広告について決まったことだけ整理して」と追加で尋ねる使い方もできます。録音を聞き直す前に、確認したい話題を絞る入口になります。
利用条件は次のとおりです。いずれも2026年10月12日時点の公式ヘルプに基づく条件で、CAGが全プランや全形式で試した結果ではありません。[2]
| 確認する項目 | 公式の条件 |
|---|---|
| 利用できるプラン | 有料のChatGPT契約・ワークスペース。Enterpriseを含み、Freeは対象外 |
| 提供条件 | ワークスペース設定、地域、クライアントの版、選択モデルによって異なる |
| 対応形式 | WAV、MP3/MPEG、OGG/OGA、音声のみのWebM、PCM、FLAC、AAC、M4A、音声のみのMP4 |
| ファイルサイズ | 音声は1ファイル512MBまで |
MP4やWebMでも、動画として認識されるファイルは音声アップロードの対象外です。また、サイズ内なら必ず最後まで処理できるとは限りません。公式ヘルプは、非常に長い録音で処理が完了しない可能性を案内しています。長い会議は話題ごとに区切ると、回答と原音を照合しやすくなります。[2]
02 会議録音を添付して、欲しい形を伝える
録音ファイルが手元にあれば、基本の流れは次の4つです。
- 会議録音を、対応する音声形式で用意する。
- ChatGPTの入力欄にある添付メニューからファイルを選ぶ。
- 会議の日付と、議事録に入れたい項目を伝えて送信する。
- 回答を読み、決定事項や期限を原音と照合する。
会議日を添えるのは、「明日まで」「次の月曜日」といった発言の基準を伝えるためです。ただし、日付を指定するだけで、曖昧な期限が正しく確定するわけではありません。確認が必要なものはそのまま残します。
「要約して」だけでも概要は頼めますが、共有に使うなら作業内容・担当者・期限・根拠となる発言まで指定すると、抜けている情報を見つけやすくなります。担当が分からない行も消さずに「未定」と残すよう伝えます。
実際の会議録音には、顧客情報や社内の判断が入ることがあります。録音・アップロードの前に、参加者との合意と社内の利用ルールを確認してください。この記事のデモには、実在の顧客や業務の音声を使っていません。
03 架空会議デモ──変更された期限と未決事項を整理する
電脳技巧集団(AI職人ギルド)では、セミナー準備を話し合う約86秒の架空会議音声を用意しました。合成音声による短い録音です。人名は架空で、雑音や発言の重なりがある実際の長時間会議を再現したものではありません。[3]
録音には、申込ページの公開日を10月16日から19日に変えるやりとりを入れました。一方、佐藤さんの確認用ページは15日、田中さんの案内文初稿は14日のままです。広告予算5万円は提案段階で、写真撮影の担当者と、担当者を決める期限も未定にしています。
このように、「途中で変わった予定」「合意していない案」「分からない担当」を混ぜて確認します。きれいに要約できたかだけでは、議事録を仕事に使えるか判断しにくいためです。
| 確認ポイント | 入力台本 | 実際の回答 |
|---|---|---|
| 申込ページの公開日 | 10月16日から19日への変更に合意 | 最終合意の10月19日で整理 |
| 確認用ページ | 佐藤さん、10月15日。期限変更なし | 「10月11日」と聞こえるとして要確認。期限据え置きは整理できた |
| 案内文の初稿 | 田中さん、10月14日までに初稿 | 担当者と14日は整理。「初稿」に当たる提出物の段階は要確認 |
| 広告予算5万円 | 未承認。実施の可否も次回に検討 | 5万円は未承認、広告実施も未決と整理 |
| 当日の写真撮影 | 担当者も、担当者を決める期限も未定 | どちらも未定として残した |
2026年10月12日、Chrome上のChatGPTで、このMP3と次のプロンプトだけを送信しました。選択表示はGPT-6のProで、一時チャットを使っています。台本文書は添付せず、1回の回答を元の台本と照合しました。
公開日や未承認予算は整理できましたが、確認用ページの「15日」と、案内文の「初稿」は台本どおりに読み取れていません。回答は「11日」が会議日より前になる点を挙げ、要確認として残しました。短い合成音声でも、共有前の確認が必要な箇所は出ています。
これは動作確認の1例です。日本語全般の精度や、長時間会議での実用性を測った試験ではありません。デモ用の音声と実際の回答は、末尾の確認記録から参照できます。[3]
04 そのまま使える議事録プロンプト
次の文章をコピーし、会議日だけ変更して、音声ファイルと一緒に送ってください。デモもこの指示で進めています。
添付した会議録音から、共有用の議事録を作ってください。
会議日は2026年10月12日です。
次の順に整理してください。
1. 会議の要点
2. 合意された決定事項
3. 作業一覧:作業内容/担当者/期限/根拠となる発言
4. 検討中の案と未決事項
5. 聞き取りや内容の確認が必要な箇所
録音で明言されていない担当者や期限は「未定」としてください。
提案を決定事項に変えないでください。
途中で変更された内容は、最後の合意に合わせて整理してください。
聞き取れない発言や話者名は推測で補わないでください。
「未定を残す」「提案を決定に変えない」は、文章を整えるときに情報を補ってしまうのを避けるための指示です。ただし、指示したこと自体が正しい出力の保証にはなりません。
担当者名の漢字や、製品名の表記を追加で伝える場合も、「録音中の誰に対応するか」を確認してから渡します。名簿を与えただけで、声と人物を正しく結び付けられるとは考えないほうがよいでしょう。
05 共有前に、名前・期限・合意を確認する
公式ヘルプも、文字起こしの誤りや、話者の識別が不確かになることを案内しています。人名、金額、日付、決定事項は原音と照合してください。[2]
今回の台本なら、公開日が19日になっているかに加えて、佐藤さんの確認用ページが15日のままかを見ます。デモの回答では、この日付が要確認になりました。「公開日の変更」を、関連するすべての期限の変更として扱っていないかも確認します。
予算も同じです。「5万円で始める案がある」と「5万円で決まった」は違います。提案、承認、持ち越しのどれなのか、最後の発言まで確認します。担当者が未定の作業は、近くで話していた人に割り当てられていないかも見ます。
聞き取れない箇所は、元の録音を再生して確認するか、参加者に確認します。追加で「この期限の根拠となる発言を示して」と頼むと照合の手がかりになりますが、その回答も原音を確認する代わりにはなりません。

06 確認済みの議事録から、次の作業につなげる
原音や参加者への確認で日付・提出物を確定したら、同じ会話で「確定した作業だけを、担当者別の短い連絡文にして」と頼めます。この台本に沿う場合、佐藤さんには確認用ページの15日、田中さんには案内文初稿の14日を入れ、公開日は19日と伝える形です。
未決事項は、次回会議の議題に回します。広告は「実施の可否と予算を決める」、写真撮影は「担当者と、担当者を決める期限を決める」と整理できます。ここは記事で示す連絡文・議題の作り方の例で、実際の送信やタスク登録は行っていません。
| 会議後に使うもの | 入れる内容 | 人が確認すること |
|---|---|---|
| 共有用の議事録 | 要点・決定事項・作業一覧 | 原音に沿っているか |
| 担当者への連絡文 | 確定した作業と期限 | 宛先と依頼内容が合っているか |
| 次回の議題 | 未決事項・確認が必要な箇所 | 決まった扱いになっていないか |
まずは社外情報を含まない短い録音で試し、議事録の下書きと原音を見比べてみてください。自分の会議で確認に時間がかかる箇所が分かると、次の録音や指示で何をそろえるかも決めやすくなります。
出典・確認範囲
- OpenAI「ChatGPT — Release Notes」、2026年10月6日「Audio uploads」。発表日と機能の概要を2026年10月12日に確認。
- OpenAI「Uploading files and audio to ChatGPT」。利用条件、対応形式、512MBの上限、長い録音と話者識別の注意を2026年10月12日に確認。全プラン・全形式・上限サイズでのCAG検証は未実施。
- CAGの制作デモ、2026年10月12日。デモ用の音声(MP3)、入力台本(テキスト)、実際の回答(テキスト)。架空会議の合成音声85.8秒をChatGPTウェブ版、GPT-6・Pro表示で1回確認。実在の顧客情報は含まない。









